2025年11月、ウェブ会議はもう「ビデオ通話」じゃない
気がつけば、2020年の“Zoom元年”からもう5年。
あの頃は、会議の途中で子どもが乱入したり、音声が途切れて地獄のような進行になったり……。
「あー、リモートってこういうものね」と皆が諦め半分で使っていた。
でも、2025年の今。
ふと周りを見渡すと、ウェブ会議は完全に別物になっている。
“会議に入る”という感覚すら薄れてきて、
気づいたらAIに議事録がまとまり、必要なところだけ自動で教えてくれる。
そんな世界線に、もう普通に生きている。
この記事では、2025年11月に起きている“ウェブ会議の大きな変化”を、実体験と最新トレンドを混ぜながらざっくりまとめる。
■ 1. AIの統合が「爆発」した年:会議は“理解される”時代に

2025年の象徴は、とにかく AIが会議の脳になったこと。
数年前は「自動文字起こしが便利」レベルだったのに、今年はもう桁違い。
● いま標準化しているAI機能たち
- リアルタイム翻訳・字幕
Google Meetは英語↔スペイン語の同時翻訳がデフォ。
多国籍チームでも言語の壁がほぼ蒸発。 - 会議中の“空気読みAI”
TeamsのCopilotは、参加者の集中度・反応をスコア化し、
「そろそろ議題を変えませんか?」みたいな提案をしてくる。
(最初は正直ちょっと怖い。) - 会議の自動要約+フォローアップ生成
ZoomのAI Companionが議事録を書き、
「残タスク」「決定事項」「担当者」まで整えてくれる。
手動議事録の文化、もうすぐ絶滅する。 - AIノイズ除去・顔補正の進化
生活感あふれる部屋でも、AIが勝手に“なんとかしてくれる”。
実家のこたつで会議に出てもバレない。
市場データでは、AI導入企業の生産性は20〜30%改善との報告も。
“会議の後始末”が消えたことが、数字以上に大きい。
■ 2. VR/ARがやっと“本番”に入った
2020〜2023年のころは、正直VR会議って“ギミック”感がすごかった。
でも2025年は違う。
Meta、Cisco、Webexあたりが本気を出した結果、
VR/AR会議が普通に「仕事」で使えるレベルに到達した。

● こんなことが普通になってきた
- 3Dアバターで会議室を歩き回る
MetaのHorizon Workroomsはまるで“小さなバーチャル本社”。 - 遠隔医療×VRの相談が増加(10%増)
医師同士のリモート手術相談が、VRでより精密に。 - ハイブリッド会議の“視線問題”がAIで解決
Polyの部屋型システムが自動で最適なアングルに切り替えてくれる。
X(Twitter)では
「VR会議で時差が消えた」
という投稿がバズり、
“距離の概念が曖昧になる時代”が急に現実味を帯びてきた。
■ 3. セキュリティは量子暗号時代へ
2025年上半期、フィッシング攻撃が“30%増”という不穏な統計もあり、
Zoom、Teams、Webexあたりのセキュリティ強化はかなり本格的だ。
● 主な進化ポイント
- 量子耐性暗号の導入
“量子コンピュータで解読される時代”に備えた暗号化が標準に。 - 自動ログ監査 → AIが異常検知
不審な操作があれば即アラート。 - 低データモードの改良
5G+AI圧縮で、回線が弱い地域でも普通に参加できるように。
これらのアップデートにより、企業のウェブ会議導入率が上昇。
特にグローバル企業では
「セキュリティ強化を理由にツールを変更した」
という例も増えている。
■ 4. 日本国内で起きている“独自の変化”
日本は今、ざっくり言うと
「フルリモート派」
vs
「オフィス回帰派」
の二極化が進んでいる。
その結果、ツール選びも分かれてきている。
- Zoom → とにかく使いやすさで鉄板
- Microsoft Teams → 大企業はほぼTeams化
- Google Meet → ベンチャーや小規模企業で増加
- V-CUBE → 日本企業向けの機能が強い
特にAI翻訳・自動要約を使いこなす企業ほど、
ハイブリッドワークの効率が表に出やすい。
■ 5. ウェブ会議は「ツール」から「パートナー」へ
5年前は
「Zoom落ちた!」
「音が遅延してる!」
みたいな技術トラブルが話題の中心だった。
しかし2025年の今、ウェブ会議はもう
“自分の仕事を手伝ってくれる存在”
になりつつある。
AIは会議の文脈を理解し、
必要な情報を引っ張ってきて、
議論を整理し、決定事項をまとめる。
2026年には、
「AIエージェントが会議をファシリテートする」
なんて未来も、普通にありそうだ。
■ 結論:ウェブ会議の進化は、働き方そのものを更新し続ける
ウェブ会議は“画面越しの会話”から
“業務を自動化する共同作業空間”へ。
AIとVRと新しいセキュリティ技術が、
人間同士の距離・言語・時間の壁を次々と溶かしていく。
2026年は、
「AIエージェントが議論の流れを決める」
そんな時代が本気でやってくるかもしれない。

