2025年、会議の一番つらい作業がだいぶ変わってきた。
こんにちは。このサイト を運営している者です。普段はStable Diffusionで遊んでいますが、仕事の現場でもうひとつ役立つAIの力といえば、やっぱり「議事録」です。
ZoomやGoogle Meetが当たり前になった今でも、会議後にモゾモゾと文字を起こしてまとめる作業は、どうしても避けられない。手元にコーヒーがあっても、気分はだいたい修行僧に近い。
ところが、ここ1〜2年でこの “修行時間” を一気に短縮してくれる技術が本気で伸びてきた。GPT-5の公開や、国内エンジンの精度向上、ZoomやMeetの統合アップデートなど、2025年は「AI議事録元年」と言ってもいいくらい。
実際、Xでも「雑談部分を勝手に省いてくれて助かった」「遅刻した謝罪まで全部ログに残ってて逆に困る」なんて声が飛び交うほどだ。
今日は、そのAI議事録をどうやって導入するかを、初心者でも迷わず進めるレベルでまとめてみる。難しい設定はゼロ。無料ツールだけでも普通に実用になるので、気になる人は今日から試せるはず。
AI議事録が欠かせなくなった理由
まず、なぜ議事録をAIに任せる人が急増しているのか。感覚的に便利だから、という話ではなくて、具体的に次のような変化が起きている。
一つ目は、時間の短縮率が桁違い。今まで1時間の会議をまとめるのに1時間以上かかっていたのが、AIに渡すと5分程度でそれっぽいものが返ってくる。特に話者分離が昔より圧倒的に上手くなったことで、読み直しの手間も減った。
二つ目は、精度が本当に上がってきたこと。特に国内AIや特定業界向けモデルの台頭で、日本語の専門用語をかなり正確に拾ってくれる。医療、建築、金融など、以前は誤認識連発だった分野が一気に実用レベルに。
三つ目は、議事録が単なる記録から “タスク管理の入り口” になっている点。AIが「誰が」「何を」「いつまでに」みたいな要素を自動でタグ付けしてくれるので、SlackやNotionと接続するとそのままアクション管理に流し込める。
会議だけで終わらず、ちゃんと動くための仕組みとして価値が増している。
AI議事録の基本ステップ

では実際にどう使えばいいか。2025年時点の主流ツールに合わせて、できるだけシンプルに手順をまとめた。
ステップ1:ZoomまたはGoogle Meetで録画と文字起こしを有効にする
Zoomなら、会議予約の画面で録画をオンにしつつ、クラウド録画を選ぶと精度が安定する。2025年のアップデートで日本語字幕の精度も以前よりかなり良くなった。
Google Meetの場合は、ライブキャプションをオンにしておけば最低限の文字起こしが取れる。Chrome拡張を足すとさらに強化される。
ひとつ注意があって、録画前に同意は必ず取ったほうがいい。会議ログの扱いは会社ごとにルールがあるので、そのあたりは一声かけておきたい。
ステップ2:AIツールで自動文字起こし
録画データをそのまま読み取ってくれるツールはいくつかあるが、無料で試すならこの辺が鉄板。
Notta
録画データのアップロードで即文字起こし。話者識別がかなり優秀で、多言語にも強い。無料でも月120分までは十分実用。
Otter.ai
ZoomやMeetと直接連携できるタイプ。会議中にリアルタイムで要点を拾ってくれるし、アクション抽出が秀逸。
tl;dv
録画を読み込ませて10秒で要約が返ってくる。SNSでも「議事録作るのに10秒って何?」と驚かれていた。長い会議が苦手な人に向いている。
こうしたAIツールは、録画不要で「会議にBotとして参加させる」タイプもある。参加させにくい場面もあるので、会社のルールを見つつ決めると良い。
ステップ3:ChatGPTやGeminiで議事録に整形
AIツールから出た文字起こしは、ただ貼るだけだとやや読みにくい。ChatGPTやGeminiに “議事録化プロンプト” を投げると整う。
例えばよく使われているのが次の形。
日時、参加者、決定事項、アクション(担当者と期限)、次回議題
雑談は削除
要約は3行以内
専門用語はそのまま
この形で渡せば、すぐに読みやすい議事録に変わる。
Xでは、プロンプトのテンプレを共有するアカウントも増えていて、時々覗くと意外と勉強になる。
ステップ4:共有して整える
できた議事録はSlack、Notion、Google Docsあたりにそのまま貼る。最近は自動でタスク化する拡張機能も多いので、仕事の流れに組み込みやすい。
注意点としては、AIが苦手なのは「固有名詞」と「専門用語が飛び交う会話」。必要なら業界背景を一行添えて投げるとかなり改善する。
また、非ネイティブ話者が混ざる会議や、雑音の多い環境では精度が落ちるので、そこだけは最後に軽く目を通すと安心。
2025年に選ぶべきAI議事録ツール

迷ったらこの基準がわかりやすい。
短時間で要点だけ欲しい人
tl;dvが強い。編集不要でポイントだけ取れる。
とにかく録画を全部残したい人
Nottaが扱いやすい。検索性も良い。
アクション管理を重視するチーム
Otter.aiが向いている。後から検索しやすい。
専門用語が多い業界
国内AIエンジンやJAPAN AI SPEECHが候補。
Zoom中心で仕事している人
ZoomのAI Companionだけで閉じられるので楽。
無料でも十分に使えるので、まずは月120分の範囲で試してみるのがおすすめだ。
トラブル対策
AI議事録でつまずく原因はひとつではない。例えば、マイクの品質が悪くて聞き取りができていないとか、アクセントが強くて誤認識するとか、背景音が多いとか。
また、AIツールの保存ポリシーが意外と長く設定されていることもあるので、企業利用の場合はデータ保持期間を必ず確認しておきたい。
結論:今日から試した人が一番得をする
2025年のウェブ会議は、もはや「AIで整理しないと逆に時間を浪費する」時代に近づいている。
無料プランでも十分使えるので、まずはNottaかOtter.aiを一度ミーティングに連携させてみてください。会議後の後処理時間が驚くほど減って、元には戻れなくなるはず。
興味があれば、次は「議事録からタスクを自動生成してプロジェクト管理までAIに任せる方法」も紹介します。
質問はぜひコメントで。

